返信 1 スポック
投稿日 2/28(土) 10:38:57
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れんずの神様
> マクロは絞って使うもの、
> 開放は焦点合わせのためと割り切るには、
マクロに限らず、
私は絞り開放で撮影することに自信が持てませんでした。
ファインダーを目で見て合わせたときの、
そのままの精度で撮影されてしまうからです。
(私の)目測での合焦精度のいい加減さに、
スクリーンとフィルム面の相対位置の誤差が加わりますから、
開放のままできちんとピントが合うような気がしないのです。
たとえ、一絞り分でも、被写界深度が深くなれば、
気分的に楽なように思えます。
ですから、口径比1:2.8のレンズをF4まで絞って撮影するのは平気でも、
口径比1:4のレンズを開放のままで撮影するのは嫌だったのです。
しかし数年前、ファインダーの構造を少し勉強してみて、
それは大きな間違いであることに気がつきました。
スプリットイメージやマイクロプリズムによる焦点合わせは、
たとえ、レンズの口径比がいくらであっても、
スプリットイメージやマイクロプリズムの角度で、
合焦精度は一意に決まってしまうのです。
たとえば、そのファインダースクリーンのスプリットイメージが、
F5.6より小絞りで陰ってしまうような角度に設計されているとすれば、
レンズ口径比が1:2であっても、1:2.8であっても、1:4であっても、
F5.6の精度しか保証できないということです。
マット面(拡散光)でのピント合わせなら、そんなことはありません。
もし、そのマット面が完全拡散板だとすれば、
レンズ開放の状態での被写界深度でピント合わせができます。
しかし、球面収差などによって、
近軸焦点と最良像面にずれがあるようなレンズでは、
実際の撮影絞りで焦点を合わせないと意味がありません。
私なりの結論として、
しっかりとしたピントが欲しければ、
絞りによる焦点移動が少ないレンズを使用して、
被写界深度が浅い状態でマット面でピント合わせを行い、
少し絞るのが比較的マシかな?と思っています。
開放で甘く絞ればシャープなレンズは、
球面収差が多いレンズだと言えますから、
絞り値による良像面の焦点移動が必ず発生します。
ですから、口径比が小さい(大口径)というのは、
「ファインダー像が明るくて見やすい」という点を除いて、
合焦精度の向上には役立たないように思えるのですが、
れんずの神様のご見解をお聞かせいただきたく思います。 |