今日仕事で、私が作った以外のプレス用改造210mmを使う機会がありました。
使われていたレンズは、私と同じフジノン210mmf5.6です。従って、フランジ
寸法が同じなので、レンズの全長はいっしょです。
でもその改造レンズは、私のと違い、6X9画面でも四隅にケラレが出ていませ
んでした。
むむむ、同じレンズを使いながら、なぜ向こうはケラレが出ないんだ???
と思って、よーく観察したら・・・
分かりました。
向こうは、ヘリコイドはプレス150mmのものを流用しているのですが、150mm
をお持ちの方は、レンズの根本のふちを観察して欲しいのですが、ここには
わずかながらではありますが、「テーパー」がつけられているのです。
それに対し、私の改造レンズの根本は接写リングを用いているのでテーパー
がありません。加えて内面反射防止のために、モルトの薄いのを内側に貼っ
てあります。
テーパー付きのレンズと、テーパーなし+内面反射防止テープつきの私のレ
ンズ・・・
その厚みの差は、わずか1〜1.5mmです。
しかし、私のレンズは、そのわずかな厚みのためにケラレが発生していたの
でした。
疑問氷解です。
今度ケラレる四隅の部分にテーパーをつけようと思います。
そうすれば、6x9でもケラレが出なくなると思います。
しかしながら、4x5用レンズをプレスにつけて6x9で使うには、210mmまでが限
度ということは、これ以上のフランジ寸法を有するレンズは、残念ながらプ
レスでは使用不可能ということになります。
ケラレないで使える最長のレンズは、フジノンのテレタイプ、300mmf8が限度
のようです。
でも、プレス未経験の焦点距離なので、ちょっと作ってプレスに味あわせて
やりたい気もしますね。
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