MAMIYA-SEKOR 100mm F3.5

●レンズについて

 マミヤプレススーパー23(MAMIYA PRESS SUPER23)用の標準レンズとして発売された。6×9判での使用時には,35mm判(ライカ判)での43mmレンズに相当する画像が得られる。
 鏡胴は,沈胴式になっている。これは,携行時にコンパクトにすることが目的ではなく,マミヤプレススーパー23などで後部アオリを使用するときにも,無限遠にピントをあわせられるようにしたものである。沈胴時には,当然ながらボディの距離計と連動しないので,撮影にはピントグラスが必要になる。

 上の画像で,左側が通常の状態。右側が沈胴した状態である。
 鏡銅部の矢印にしたがって(「NORMAL」の示す向き),回転させひっぱると,沈胴状態から通常の状態に復帰する(沈胴させるときは,その逆)。

●使い方

 露出の調整は,(1)のシャッター速度リングと(2)の絞りリングをまわしておこなう。2つを同時にまわせば,露光を一定にしたままで,シャッター速度(あるいは絞り)を変更することができるようになっている。
 (3)は,プレスフォーカスレバーである。シャッターをチャージしてからこのレバーを引きあげるとシャッターを開放にでき,ピントグラスを使って構図やピントを調整することが可能になる。ピントグラスをフィルムホルダにつけかえて,引き蓋を抜く前には,必ずこのレバーをもどしてシャッターを閉じておくこと。
 (4)でシャッターのチャージをおこない,(5)でシャッターのレリーズをおこなう。ケーブルレリーズも使用可能である。また,コーティングが改良されたものもあるらしい。フィルタ径は,55mmである。

●撮影


MAMIYA UNIVERSAL PRESS, MAMIYA-SEKOR 100mm F3.5, EPN

 描写は,その画角もあいまって,いたって素直に感じられる。F8以上に絞れば,シャープさも十分である。

(by MATIA)


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