返信 5 ゼットン
投稿日 5/18(木) 09:47:17
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私、PIEで、写真学会のセミナー聞いてきたんです。
私が聴講したのは、カメラマン向けというより、技術者向けのような話でした(と言っても基調講演なので、基本的な話だけ)。
その時、講演者はお二人いらしたのですが、お一方は富士フイルムで長年フィルムを開発されてきた方、もうお一方は、コニミノのエンジニアの方でした。
で、富士フイルムの方のお話では、第4の感色層を設けて、よりいっそう色の再現性が良くなったフィルムの話などを聞きました。
その中で、まだまだ研究開発の余地がある、フィルムのポテンシャルは、あと4割(だったかな?)くらい引き上げる事が出来る、というお話でした。
これから先も、研究開発を続ければ、今よりもっと優れたフィルムが作れるそうです。
ですが、ちょっと言葉の覇気が落ちてました。
ご自身はおっしゃらなかったですが、商品として売れなければ、開発はされないでしょう。
富士フイルムが、従来のフィルムに、この先改良を続けていくかどうかは、分かりません。
いくらこれから先、いいフィルムが作れても、市場がなければ作られないでしょう。
だから、フィルムも、そのポテンシャルを残したまま、終わってしまうのではないだろうかと思いました。
片やコニミノの方は、富士フイルムの方より20歳くらいお若い方でした。
レクチャーのパワーポイントの動きも、まったく好対照な感じでした。
説明の内容も、今デジタルを理解するのに必要な内容でした。
ですが、レクチャー終了の画面で、スクリーンにならんだ自社の製品を、ひとつひとつ箱にしまっていきました。
PIEは3月中旬だったので、その月でコニミノのカメラ事業は終わりだったのです。
その方も、おそらくカメラ事業部としての最後の仕事だったのではないでしょうか。
全部のカメラを仕舞い終わった後、ちょっと表情が感極まったように見えました。
どちらも、時代の流れとは無関係ではいられないんだな、ということを感じたセミナーでした。
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