返信 5 スポック
投稿日 2018/09/02(日) 22:40:18
削除
ところで、ボックステンゴールというカメラがありますよね。
非常にチープなカメラで、実際、安価に売られていたそうです。
シャッターは単速で、絞りもせいぜい3段階くらいしかない。
レンズは一枚玉のごくごく簡易的なもの。
それでもフィルムサイズは6x9なんですよね。
そんなチーブなカメラで、6x9のクォリティが出せるのかって?
もちろん、まともな6x9カメラのクォリティなど、望むべくもありません。
ボックステンゴールが6x9なのは、高画質のためではなく、
密着焼きで写真を楽しむための6x9なんですよね。
そのカメラが売られていた当時は、
引き伸ばしよりは密着焼きの方が安かったし、
写真屋に頼まなくても、引き伸し機を持っていなくても、
密着焼きなら家庭で出来た人は多かったのでしょう。
マミヤシックスの広告を見たことがあるのですが、
「引き伸ばしを必要とせず密着焼きで楽しめるので経済的です。」
と謳っていました。
私は長年35mm(最初はハーフ)に慣れ親しんできたので、
フィルムで撮影したら、引き伸ばすのが当然だと思い込んできました。
ですから、中判や大判は「高画質のため」にあるのだと思っていました。
しかし、引き伸ばしをパスしてしまうという選択肢もあったのですね。
awane総帥閣下は「フィルムの入手が難しくなったから窮余の一策」で、
印画紙による撮影を始められたのですが、
それに留まらず、新しいジャンルとして確立されることを願いたいです。 |