返信 3 スポック
投稿日 2016/10/04(火) 00:28:58
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私的には、まず「ニコンF2フォトミックS」です。
迷機??名機の間違いじゃないのか?そんな声も聞かれますが、
EEコントロールユニットを装着すれば比類無き「迷機」に生まれ変わります。
時代は一眼レフ黄金期は序章あたり。
アマチュア向けレンズ固定式カメラでは自動露出が出揃っていましたが、
一眼レフの自動露出化はまだまだこれからという頃でした。
プロを納得させうる信頼性の高い自動露出を実現するにはどうすれば良いか?
極く単純に考えるなら人間と同じことをカメラにやらせれば良いわけです。
シャッタースピードを決めたら明るさに応じて絞り環を回す・・・これだ!
フォトミックSファインダーは露出の過不足に応じて、
2つのLEDで絞り環を回す方向を表示する仕組みになっていました。
そしてEEコントロールユニットに対しても絞り環を回す指令を出します。
EEコントロールユニットはモーターの力で絞り環を適正なところまで回すのです。
ボディにもレンズにも何ら追加工を施すことなく自動露出を実現してしまいました。
誰でもすぐに考えつきそうなことですが、
たいていの人は本気で実現しようなんて考えない。
それを本当に製造して発売した日本光学工業は偉いのか?馬鹿なのか?
フォトミックSファインダーとEEコントロールユニットを買う金があれば、
ニコマートELのボディを買ってお釣りがもらえます。
誰がどう考えてもニコマートELを選ぶ方が合理的だと言えるでしょう。
それでも後継機を2つも出しながらF2の末期まで売られていたのですから、
たとえ少なくても、それなりに需要はあったのかも知れません。
実際に手に取って操作してみると、
これがどれだけ馬鹿馬鹿しい装置であるかを実感できます。
フォトミックS, SB, ASファインダーと、
DS-1, DS-2, DS-12を集めてしまった私も相当な物好きだと自覚しています。 |