マミヤプレスの収納について

撮影にでかけるとき,バッグにマミヤプレスをどう収納するとよいか,考えてみましょう。

それなりの装備で,それなりに歩くことを考えるとき

私が主とする撮影地の1つである,「三段峡」を訪れるときに使うバッグは,数年前にキタムラで6000円くらいで買った,小型のリュック型のバッグです。ボディ,フィルムホルダのほかに,250mm F5,50mm F6.3,75mm F5.6,100mm F3.5の各レンズや小物を収納します。場合によっては,着替えや食事を詰め込むこともあります。
 上の段には,250mm F5望遠レンズ,ピントフード付きボディ,フィルムホルダ,露出計(スポットメーターとスタジオデラックス),冠布などが入ります。

下の段には,3本の標準,広角レンズ(100mm F3.5,75mm F5.6,50mm F6.3)が入ります。さらに手前のポケットにフィルタやレリーズ,左のポケットにフード,右のポケットにフィルムが入ります。
 他に小物としては,ブロアやシャワーキャップを入れてています。シャワーキャップは,ビジネスホテルなどに用意されているものですが,滝のそばなどで水しぶきの激しいときなどに利用することがあるので,常にどこかに入れているわけです。

「三段峡」を撮る場合,歩きやすい遊歩道が整備されていますが,歩く距離は数kmから10kmになることもあります。両手が自由になるリュック型のバッグは,こういうときには必須といえるでしょう。三脚は,その日の気分にもよりますが,できるだけスリックのザ・プロフェッショナルという,国産品としては大型の部類に入るものを持ち歩きます。なおさら,リュック型のバッグでなければなりません。歩く距離が長い場合などは,スリックのマスターという小さ目の(でも,しっかりしている)三脚を使います。
 最近は,「奥三段峡」と呼ばれる,遊歩道が整備されていないところを訪れることもあります。そのときには,このバッグにすっぽり収まる,ケンコーのハイパーローアングル三脚を利用することがあります。この場合は,250mm F5の望遠レンズはあきらめることになります。この三脚は,縮長が短いもの重量は1kg近くあり,標準レンズくらいなら,十分に支えてくれます。マミヤプレスが,レンズシャッターカメラだから,通用するのかもしれません。


あまり歩くことを重視しないとき

交換レンズを欲張りたい,そして,撮影場所までクルマを乗り付けられるなど,あまり歩くことがない場合に使うのは,布製の良くあるタイプのカメラバッグです。これは,リュック型のバッグにくらべて,機材の出し入れがやりやすいというメリットがあります。しかし,たとえ近距離でも歩くときにはリュック型の方が有利なわけで,最近は出番があまり多くないともいえます。

仕切ったスペースの1つに,100mm F3.5と50mm F6.3を重ねて入れることで,レンズを4本収納しています。これは,フィルムホルダを2つ用意する場合ですが,フィルムホルダを1つだけにし,露出計などの小物をポケットに入れ,さらに127mm F4.7レンズを入れる場合もあります。


近所を撮り歩くとき

昨年,友人からもらった小型のバッグです。レンズを2本だけに割りきって,身近なところを撮ってみるときの収納例です。この上に冠布を載せて,封をすれば衝撃の心配もほとんどありません。

こういうときの三脚は,すなおにスリックのマスターを使うことになりますね。マスターには,コニカ製のボールヘッドをつけていますが,この場合は,縦位置撮影をすると,見た目が非常にマヌケになるのが痛いところです。

マミヤプレスをコンパクトに収納するポイントは,各パーツをばらばらにして収納することでしょうか。私は,三脚に据えて,ビューカメラ的に使う撮り方が主なのでグリップが不要で,ボディにはピントフードを付けっぱなしにして収納していますが,距離計を活かしたスナップ的な撮り方が主の肩では,また違う収納の工夫があることと思われます。

by MATIA


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