マミヤZEシリーズのカメラで,Pマウント(M42マウント)レンズを使うためのマミヤ純正マウントアダプタである。アダプタにはM42マウントの自動絞りに連動するレバーがあるように見えるが,実際にはレンズの自動絞りには連動しておらず,絞りこみ測光で使用することになる。
商品名には「ZE」がついており,ミラクルマウント用ではあるが,当然ながら電気接点はない。
マミヤZEのミラクルマウントは,マウントそのものの形状はNC1000sと同じため,このPマウントアダプタはNC1000sでも使用可能である。
M42マウントレンズをマミヤZEで使うときには,PマウントアダプタをM42マウントレンズに装着してから,マミヤZEボディに取りつける。このとき,ボディ側のマウントの9時の位置にあるオレンジ色のマークと,Pマウントアダプタのオレンジ色のマークをあわせても,なぜか装着できない。Pマウントアダプタのオレンジ色のマークを6時の位置にあわせれば,レンズを装着できる。
マミヤZEのミラクルマウントとNC1000sのマウントは同じ形であるが,90度ほど回転した状態で使われている。また,カタログ等によれば,NC1000s用にも「Pマウントアダプタ」は発売されていたようだ。商品そのものは,NC1000s用もZE用も同じもので,もともとNC1000s用につくられたため,ZEではマウントのマークの位置があわないものと思われる(NC1000sでは,自動絞りに連動する)。
Pマウントアダプタには,レンズの自動絞りに連動するレバーがあるために,わずかなすきまがある。たいていのレンズでは装着するときにそこが隠れるので問題にならないが,根元の細いレンズを使用するときには,そこからの光線漏れに気をつける必要がある。そのようなレンズは使わないようにするか,その都度,パーマセルテープでふさぐなどの工夫が必要である。