Mamiya-sekor 250mm F5

●レンズについて

 マミヤプレス用の望遠レンズ。レンズ構成は4群6枚。画角は35mm判(ライカ判)での107mmレンズに相当する(6×9判で使用の場合)。
 日本カメラショーの「カメラ総合カタログ」では,1967年版(Vol.28)にはまだ掲載されておらず,1968年版(Vol.32)でマミヤプレススーパー23(シルバーボディ)とともに登場している。

 重量がおよそ1.8kgあるので,持ち運びにはそれなりの決断が必要である。しかし,フォーカルプレンシャッターのカメラとは違ってシャッターレリーズ時のショックが小さいため,あまり大きくない三脚でも十分に使える。いや,その重量の影響もあって,三脚に重りを載せたときのように安定するのかもしれない。この重量に見合った,丈夫な三脚座が付属する。

 絞りはF5〜F45まであり,シャッター速度はB,1秒〜1/500秒である。ピントグラスでピント合わせをするときは,シャッター速度をBにし,シャッターをチャージして,C←→OレバーをOにする。
 最短撮影距離は約2.5m,シンクロ接点はXとMを切りかえられる。

●アクセサリ

 このレンズをはじめて見た人は,まずその大きさに驚くのではないだろうか。フィルタ径は105mmである。フィルタの購入にはそれなりの覚悟が必要だろう。私は,プロテクトフィルタの購入にも抵抗を感じた(笑)。たとえば,2005年版「写真・映像用品総合カタログ」に掲載されているケンコーのフィルタの価格を参照すれば,105mm径のMCプロテクタは13,650円,PLは48,300円であることがわかる。

 こんなレンズを収納するケースも,また,巨大なものである。

 特徴的なのは,観音開きのフードである。撮影地で,フードが開いて巨大なレンズが出現したならば,周囲へ与えるインパクトはとても大きいものがあるだろう。

●撮影について

 描写については,F11よりも絞りこむ状況では,とくに問題を感じない。また,ボケはたいへん素直である。


MAMIYA UNIVERSAL PRESS, MAMIYA-SEKOR 250mm F5, E100G

(by MATIA)


もどる