Mamiya-sekor 50mm F6.3

●レンズについて

 マミヤプレス用の超広角レンズ。レンズ構成は4群6枚。画角は35mm判(ライカ判)での22mmレンズに相当する(6×9判で使用の場合)。マミヤプレスボディのファインダーは広角レンズには対応しておらず,専用のファインダーをアクセサリシューに装着して使うことになっている。また,フードは角型のものが用意されている。
 日本カメラショーの「カメラ総合カタログ」では,1967年版(Vol.28)にはまだ掲載されておらず,1968年版(Vol.32)でマミヤプレススーパー23(シルバーボディ)とともに登場している。

 絞りはF6.3〜F32まであり,シャッター速度はB,1秒〜1/500秒である。ピントグラスでピント合わせをするときは,シャッター速度をBにし,シャッターをチャージしてシャッターレリーズボタンを押しこみ,そのままシャッターレリーズボタンを回す。すると,シャッターレリーズボタンがロックされて,シャッターが開放の状態で固定される。
 最短撮影距離は約1.0m,シンクロ接点はXとMを切りかえられる。

●撮影について

 大きな前玉が飛び出しているユーモラスなスタイルであるが,その写りは驚異的にシャープである。「このレンズを使うためにマミヤプレスを選ぶ」という発想も,正しいものと思われる。開放F値がかなり暗いので,ピントグラスでのピント合わせには苦労するだろう。距離計を利用するのが正しい使い方だと思うが,ピントグラスを利用する場合には,おおげさに思わず冠布を被ることをオススメしたい。なお,フィルタ径は,72mmである。


MAMIYA UNIVERSAL PRESS, MAMIYA-SEKOR 50mm F6.3, E100VS

(by MATIA)


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